徳山関連事典
徳山の名前を冠した施設、徳山氏にゆかりの施設、小説に登場する徳山などなど、とにかく徳山につながるものなら何でも集めたバラエティのページです。
徳山城跡(岐阜県) |
●徳山城跡(岐阜県揖斐郡藤橋村徳山)
旧徳山村を領した徳山氏の城址。築城年月は定かではありませんが、南北朝時代に徳山金吾貞信という人があり、「徳山家伝系図」に「濃州徳山之城主」とあります。越前と美濃を結ぶ街道を見下ろす要害の地です。
●徳山城址(静岡県榛原郡中川根町徳山)
無双連山にあった南北朝時代の山城。文和2年(1353年)時点の城主は、鴾(とき)彦太郎。鴾彦太郎が足利直義派に属したため、同年、足利尊氏は今川範氏に徳山凶徒鴾彦太郎の討伐を命じ、2月25日に徳山城は陥落したと伝えています。
詳しいレポートは「静岡県徳山調査(その2)」にあります。
●徳山城跡(山口県徳山市)
天保7年(1636)に徳山毛利家は「城主格」となったので「徳山城」と呼ぶのは間違いではありませんが、造りは、「陣屋」というべきもの。空堀、水堀は設けられていません。ただ、陣屋としては、「日本三大陣屋」の一つに数えられるほどに立派なものだったようです。現在、城跡は、徳山市文化会館、徳山市立動物園となっています。
神社
●徳之山稲荷神社(東京都墨田区石原1丁目36)
江戸初期の本所築地奉行徳山五兵衛重政の屋敷跡にあります。小説「おとこの秘図」によれば、徳山五兵衛秀栄(ひでいえ、重政の孫)が建てたとしていますが、確認していません。境内に「日本左衛門首洗い井戸跡之碑」が建っています。
●亀戸天神(東京都江東区亀戸3−6−1)
亀戸天神 |
寛文2年(1662)創建の東国天満宮の宗社。時あたかも明暦の大火後の一大都市計画事業であった本所開発にあたり、この事業と併せて創建されました。時の本所築地奉行が徳山五兵衛重政であり、亀戸天神と徳山氏は深い関係があります。
●徳山神社(岡山県真庭郡川上村上徳山)
上徳山天王に鎮座し、祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。相殿に天照大御神ほか十余神が祀られ、別名牛頭天王とも称します。「作陽誌」に、「上徳山、下徳山の氏神なり。」とあります。
●徳山大神宮(北海道松前郡松前町)
●徳山神社(岐阜県本巣郡本巣町文殊)
ダム建設で廃村となった徳山村にあった約800年の古い歴史を持つ8つの神社が合併し、徳山神社として本巣町にできたものです。旧徳山村から約二百世帯が移転した本巣郡本巣町文珠の文珠団地にあります。
徳山村では、室町時代から元服式が受け継がれ、廃村で伝統が失われるのを惜しんだ旧村民らが、1987(昭和62)年に同団地に徳山神社を創設。1989(平成元)年に同神社での元服式が復活しました。
●徳山神社(静岡県榛原郡中川根町徳山1860)
徳山神社( 旧徳山牛頭天王社)に伝わる神楽(徳山神楽、県指定無形民俗文化財)は、江戸時代の中期以前に定着し、代々氏子に伝えられてきたものと言われています。祭典は、毎年10月10日の夜、徳山神社で行われます。
詳しいレポートは「静岡県徳山調査(その1)」および「静岡県徳山調査(その2)」にあります。
●徳山神社(滋賀県東浅井郡浅井町徳山)
もと五社大明神と称し、勧請年代は応仁2年(1468年)または永仁2年(1294年)と伝える。
長慶寺 |
●長慶寺(東京都江東区森下2−22−9)
徳山五兵衛重政を中興開基とする寺。旗本徳山氏の菩提寺でもあります。芭蕉翁句塚碑や盗賊日本左衛門の墓(いずれも関東大震災で倒壊)があったことでも有名な寺です。
この盗賊日本左衛門は本名を浜島庄兵衛といい、江戸中期東海道筋を荒らし回った盗賊団の首領です。歌舞伎「白浪五人男」の一人、盗賊団の首領日本駄右衛門のモデルになりました。延享三年(1746)京都町奉行所へ自首し、江戸送りとなり、同四年(1747)に火附盗賊改方の徳山五兵衛秀栄(ひでいえ、重政の孫)により、処刑されています。徳山五兵衛との縁で、ここ長慶寺に葬られているのでしょう。なお、上記徳之山稲荷神社に「日本左衛門首洗い井戸跡之碑」が建っています。
●徳山寺(愛知県豊田市中垣内町西ノ平)
●徳山寺跡(石川県能美郡辰口町徳山)
官公署/駅など
●徳山郵便局(静岡県榛原郡中川根町徳山)
●大井川鉄道駿河徳山駅(静岡県榛原郡中川根町徳山)
詳しいレポートは「静岡県徳山調査(その1)」にあります。
その他、山口県徳山市には、JR徳山駅、徳山湾、徳山大学、徳山動物園などさらにいろいろありますが、「徳山地名事典」に書いたとおり、徳山市は徳山氏とは直接の関係はありませんし、きりがないのでこのくらいにしておきます。
その他
●徳山弓道場(岡山市弓之町)
岡山藩の弓術師範徳山家の流れをくむ弓道場です。日置当流の本場として弓道に詳しい方には有名なところです。
小説に登場する徳山氏
●「秘図」池波正太郎(新潮文庫)
旗本徳山五兵衛秀栄(ひでいえ、重俊の子)が主人公の短編小説。昭和34年6月に発表され、第41回直木賞候補になりました。
●「おとこの秘図」池波正太郎(新潮文庫)
旗本徳山五兵衛秀栄(ひでいえ、重俊の子)が主人公。上記の小説「秘図」を長編に仕立て直し、昭和51年1月から週刊新潮に連載されました。日本左衛門の捕り物がハイライトとなっていますが、これは事実。徳山五兵衛秀栄は延享3年(1746)7月、火附盗賊改方に就任し、同9月から日本左衛門一味の捕縛に功績を挙げています。
●「堀部安兵衛」池波正太郎(新潮文庫)
ご存じ、高田馬場の仇討ち、忠臣蔵で有名な堀部安兵衛を描いた小説。
小説では、堀部安兵衛が新発田藩を出て江戸に赴き、旗本徳山五兵衛重俊に奉公したとしていますが、事実なのでしょうか?一度調べてみる必要がありそうです。
なお、徳山五兵衛重俊は上記徳山五兵衛重政の子で、上記深川長慶寺に葬られた実在の人物です。
●「さむらい劇場」池波正太郎(新潮文庫)
池波正太郎は旗本徳山五兵衛秀栄がお気に入りらしく、この小説でも主人公榎平八郎の叔父として登場させています。この小説はかなりの部分フィクションのようです。
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