ここの地名の読み方は「トクサン」です。江戸時代の資料にも徳山村(とくさんむら)が見られます。古い地図に上徳山、下徳山の地名があり、現在でも徳山町の中に 上徳山と下徳山があります。
 明治になり石川県能美郡徳山村となりましたが、1889年の町村制施行により山口村となり、1907年から山上村、1956年から辰口町、さらに2005年に合併し、現在は能美市徳山町(のみしとくさんまち)となっています。

 14世紀から16世紀頃、この地に徳山寺(とくさんじ)があったと伝えられています。「加賀志徴」によれば、地名はこの寺に由来するとしています。 下徳山にある八幡神社の由緒書きには、当地には後の松任城主徳山五兵衛則秀の館があったこと、則秀は松任城主になるや八幡神社の社殿を造営するとともに徳山寺をも復興したと書かれています。 この地が徳山氏の名字の地であるかどうかは確認されていませんが、徳山氏と大いに関係があることは間違いありません。
 また、辰口町には電話帳に徳山姓が9世帯あり、密度では全国の市区町村中でベスト20に入るレベルで、地名との関係も興味があります。

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